『流行感冒』

モックンと安藤サクラが出ているのだ、予告編だけでも名作だと信じていたが期待通り見応え満載だった。100年前のスペイン風邪が題材なのだがコロナ禍の今と共通点が多く、やはり歴史は繰り返されるのだと感じた。「流行感冒、こんちくしょ~め~!」と意に介さない豪快な居酒屋オヤジもいれば、人との接触を神経質なほど避ける人もいる、更にはマスク警察も登場してくるのだ。これはもう100年前も今もそう変わらないということだ。

モックンがしみじみと言う、「感冒は恐ろしいなぁ。この心の中の醜い部分まで全部炙り出されてしまった」
確かにコロナによって多くの人の心が変化した。人を避ける、人を疑う、人を責める・・・。私の中で変化したのはヒューマンウォッチングの習慣だ。コロナ前は電車内でも街中でも人を観察するのが趣味であり仕事であった。しかし今ではその意欲はあれども、`どうせマスクしてるから表情が分からん’と諦めて、人を観る習慣にストップが掛かっている。

マスクに関しても、このドラマでは印象的な台詞があった。安藤サクラが女中にマスクを着けるよう渡した時、「もう遅いんじゃ・・・」と戸惑う女中に対してピシャリとこう言うのだ、「気の持ちようですッ!」と。
私はテレビに向かって`お見事!その通り!’と呟いてしまった。そうなのだ、マスクなんぞ100年前も今も気の持ちようで着けているだけなのだ。(少なくとも私はそうだ。感染しないためには免疫力を上げるしかないのだ。マスクを着けて免疫力が上がるはずがない)

そんな共感やら、名演技やら、先人たちへの敬意やら、様々な要素を盛り込んで楽しませてくれた名作だったが、最後に安藤サクラが「人はそう簡単に負けないんですッ!」と言ったシーンで全てが救われる実感を得た。

ありがとうございます、感謝。100年前と同じく必ず乗り越えれると勇気をくれた名作。
ありがとうございます、感謝。100年後に出来るであろうコロナを題材とした名作。
ありがとうございます、感謝。どんな役でもその人物になりきれるモックンの演技力。

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