『新しい生活様式』

数ヵ月ぶりに外食をした。ありがたいことに席の間隔が広く保たれていた。
数ヵ月ぶりに出張先のホテルに泊まった。ありがたいことに朝食バイキングは撤廃され、個別包装した一食分を部屋に持ち込んで食べるルールになっていた。
このどちらもが、コロナ以前から私が熱心に希望していた仕組みだ。

前者については、とにかく相席が嫌いだった。何を好んで全く知らんオッサンと至近距離で一緒に喰わなあかんねんと思っていた。お金を払ってストレスを溜めるようなもので、だから店内が混む12時をずらした昼食時間が私の生活習慣だった。
席の間隔を広くすることは飲食業の回転効率からすれば採算が合わぬかも知れぬ。それでも「新しい生活様式」を取り入れる姿勢の店には再び行きたいと応援したくなる。

後者については、とにかく朝食バイキングが嫌いだった。私の真後ろに全く知らんオッサンがピタ~ッとくっついてくる。なんならトレーで私の腰あたりを軽~く押してくる。腹減ってるんか知らんけど、そない焦らんでもええがな。そない近付いて我先にと盛り付けんでも無くならへんがなとストレスを溜めていた。だからホテル近くのコンビニでサンドイッチを買って部屋で食べることもあった。
個別包装することはホテル従業員の手間も増えるだろうし、部屋に持ち込むことで衛生面の問題も増すかも知れぬ。それでも「新しい生活様式」を取り入れる姿勢のホテルにはこれからも継続して常宿にしようと応援したくなる。

不足しているものを数えるなかれ、恵まれているものを数えよ」を信条としていたが、コロナだけはこれが難しかった。あまりにも多くのものを失ったからだ。しかしここへきて、以前から望んでいた仕組みがコロナによる「新しい生活様式」で現実となった。やはりどんな事象からも恵まれているものを数えるのは可能なのだ。

ありがとうございます、感謝。知らんオッサンとの相席NGが未来永劫に常識化していくこと。
ありがとうございます、感謝。知らんオッサンが大声で喋りながらバイキングに並ぶのが非常識となっていくこと。
ありがとうございます、感謝。世界中が当然のマナーとして受け入れていくであろう「新しい生活様式」。

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