|
2時間ほど時間が空いたので映画館へ飛び込んだ。 いや、‘飛び込んだ’と言っても私が営業マン研修で実施している‘新規訪問’の‘飛び込み’ではない。ちゃんと1,800円の券を買ってインターホンを押すことなく映画館に入った。 「おくりびと」。 笑いあり感動あり人生の教訓ありといった素晴らしい邦画で、沢山のメッセージが滝田洋二郎監督からプレゼントされる。 どんな仕事でも真剣に真摯に丁寧に取り組む姿勢を見せることによって、偏見を持っていた人の意識が変化していく流れなど、研修ネタも頂戴できた。 それにしてもいいのだ!ホンマにいいのだ! 何がいいかって広末の演技が最高にキュートなのだ。 明るい奥さんなのだ。旦那を心から愛し支えてくれる奥さんなのだ。 男は仕事で苦しくなると、気が狂うほど女を抱きたくなる。 ‘快感への逃避’といった潜在意識が働くのかも知らんが、押さえ切れない性欲が内側から突き上がってくる瞬間がある。 モックンが納棺師の初仕事で、腐敗したご遺体を思い出し嘔吐する。 この仕事をこれからも続けていくべきなのか、この精神状態で耐え得るのか、様々な感情が湧き上がった瞬間、広末を抱こうとする。 荒々しいモックンの求めに戸惑いを隠せない広末が、やがて旦那を労(いた)わるような優しい表情に変化し、モックンを受け入れる。 この数秒間の流れるようなシーンは、私を広末ファンへと誘うに充分だった。(今まで広末涼子をいいと思ったことは一度も無く、むしろ気がキツそうなイメージであまり好きではなかった) その他、モックンと山ア努のコミカルな演技にも腹の底から笑えたし、納棺のシーンでは今まで私が見送った父や伯母のそれを思い出し、何度もハンカチを取り出した。 私の感動的な2時間に水をさす唯一の騒音公害が無ければ、最高のカタルシスを覚えて映画館を後にするはずだったのだ。 そのはずが・・・、そのはずが・・・。 オバチャンである。 入場時から、やけに女性が多いとは感じていた。 入ってから分かった。 レディースデーだ。つまり女性は1,800円が1,000円になる。この800円の差額のためオバチャンが殺到する。 ま、これは節約する主婦感覚でいい事だと思う。世の中に薄れている「もったいない感」を持つ意識は大切だ。 ただ、オバチャンにお願いしたいのは‘頼むから黙って観てくれ!’ということだ。 私の斜め後ろの二人連れのオバチャンは、映画観にきたんか、ポップコーンを下品な音を立てて喰いに来たんか、雑談しに来たんかハッキリせいっ! モックンと広末がタコを川に逃がすシーンに、「え〜、逃がすのん?あかんやん。しかも川やん」とスクリーンに向かっての突っ込みは、いらんのじゃぁ! モックンのお父さんのご遺体を清めるラストシーンに、「あ〜あの人誰やったかいなぁ〜。え〜っと、ド忘れしてもたやん。あっ、そうや、峰岸徹やん。あの人も年取らはったなぁ」とスクリーンへの語りかけは、いらんのじゃぁ! 自分の部屋と公共施設である映画館との区別すら付かないオバチャンたちには閉口したが、「おくりびと」で広末とモックンが大好きになった。 ありがとうございます、感謝。死生観について学べる機会をくれた「おくりびと」。 ありがとうございます、感謝。最高のタイミングで「おくられびと」になるため今を一所懸命生きようとの決意。 ありがとうございます、感謝。「おくりびと」へ足を運ばせる時間と意識をくれたのは昨日のアゲハ蝶だった気がする事。 |
| << 前記事(2008/09/24) | ブログのトップへ | 後記事(2008/09/26) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
映画ネタかと思いきや、久々におばちゃんネタもありましたね。ありがとうございます。でも、雑音も含めての映画館とは思いながらも、最低限のマナーは守って欲しいものです。 |
イケディ 2008/09/25 16:30 |
イケディさん、コメントありがとうございます。 |
浦上俊司 2008/09/25 19:13 |
| << 前記事(2008/09/24) | ブログのトップへ | 後記事(2008/09/26) >> |