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腕が一本なくなっても足が片方だけになっても、禿げても太っても、声さえ出れば私の仕事は出来る。 アニキ金本のように全身を酷使する商売なら‘連続○○イニングフル出場’が賞賛に値するが、私の商売は‘連続研修’や‘連続講演’しても、それが当たり前だ。 それだけに喉の調子には細心の注意を払っている。 毎日毎日、声が出る感謝を深め、声帯付近に向かって「ありがとうございます、感謝」の言霊を照射し続けている。 そんな中、2〜3日前から喉が焼けるように痛くなった。唾を飲み込むと違和感を伴う痛みが走る。 4(月)から13(水)まで、日曜日のOFFを挟んで大阪〜広島9連戦が控えているので早くケアしておきたい。 60分講演でも挟まれば楽だが、9連戦全てが一日研修だ。気合いを入れねばッ! 小児喘息で苦しんだ幼い頃、いつもお世話になった○○内科へ行った。 70歳を越えるお年になっても院長先生はご健在だ。慕う患者さんを今も現役で診ていらっしゃる。 待合室は後期高齢者で溢れかえっている。 20分ほどの待ち時間の間、お爺ちゃんやお婆ちゃんをヒューマンウォッチングすると面白い。 「うっとこの猫ちゃんな〜、21歳ですねん。人間でいうたら100歳ですわ〜。長生きが幸せとは限りませんな〜」 「こないだ血圧上がってましてな〜。気ぃ〜つけなあきませんな〜。子供らには迷惑掛けれませんもんな〜」 「あら〜、今日はいつも来る田中さん、来てはりませんな〜。ひょっとしてどこか悪なったんちゃいますか〜」 とりとめもない日常会話がゆるやかに流れていく。 世間の喧騒から隔離され、この空間だけは時間がゆっくりとゆっくりと流れているようだ。 私が後期高齢者になった未来は、どんな時間の流れを感じているのだろう。 フワァ〜とした穏やかな時間を味わっていると「浦上さーん、どうぞお入り下さい」と呼ばれ、フッと現実に引き戻された。 院長先生と何十年ぶりかの再会を果たし診察してもらい、早く治すために注射を選択した。 てっきり腕だと思って献血のノリで腕まくりをした私に、「寝転がってお尻出して下さ〜い」と看護師さんが言った。 戸惑う間もなくズボンをずらされ、うつ伏せにされてブッチュゥッ〜〜ッ!とケツに金字塔を打ち込まれた。 妙〜な快感が私の脳内を駆け抜けた。 ありがとうございます、感謝。私の好みの極細・貧乳・小顔・小ゲツ・色白・童顔・ショートヘアの看護師さんにケツを見せるドキドキ感。(恥ずかしさと不覚にもエッチな気分とが同時に湧き上がってしまった・・・) ありがとうございます、感謝。「これ一発で治るから安心しなさい」と太い針でブチ込まれたケツへの注射。(人前でケツ出すのんは若い頃の宴会芸以来や・・・) ありがとうございます、感謝。1時間くらいのゆるやかな流れに感じた20分間の待ち時間。 |
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