研修講師〜『浦上俊司の感謝ブログ』

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zoom RSS 『真のプロは泣かぬ』

<<   作成日時 : 2008/04/30 10:24   >>

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研修終了後に号泣してしまった経験が後にも先にも一度だけある。
5年ほど前だ。

約一ヶ月間に亘る研修だった。
28人の受講生と‘通い’だが一ヶ月間まるまる一緒に過ごした。
月の半ばからは研修のネタがなくなって、映画を観て感想をディスカッションしたり、研修会場の掃除などもプログラムに入れた。

初日の荒れていたシーンが鮮明に脳裏に焼き付いている。
50代半ばの28人は私をナメくさり、反抗という生易しい表現では済まない‘拒否の姿勢’を貫いた。
私が言う事には薄ら笑いを浮かべて一切耳を貸さない。
腕組みをし、ふんぞり返って座り、窓の外を向いて徹底的に私を無視する。
私語が収まらず、後ろのほうで消しゴムを投げ合って遊ぶ二人組みまでいた。

人事の方からは「絶対に個人的に注意しないで下さい。何が起こっても淡々と時間通り研修を続けて下さい」と言われていた‘曰く付きの研修’だったので、私は煮えくり返る感情をセーブしつつ進行した。
若い私は負けじと必死でやり続けた。四面楚歌の中、自分が信じた研修講師道を貫き通した。

講師としての力量に自信を失いかけた約10日間が過ぎた頃、私がスーツ姿のまま会場の床を雑巾掛けする姿に受講生が心を開き始めた。
「こいつ、言うだけちゃうやん。ドロドロになって見本をちゃんと示してるやん」とのヒソヒソ声が聞こえてきた。

この日からは完全に私のペースになった。
私の一言一言がビンビンと伝わる。私の講義中の一挙手一投足に受講生がグイグイ反応する。
ここから講師と受講生の間に漂う空気が一体感を醸し始めた。
中旬以降は朝9時を迎えるのが楽しみになってきた。

そして最終日を迎えた。
一ヶ月ほど一緒に過ごした受講生との別れの時が訪れた。
最終日の前日、宿泊先のホテルで28人一人一人に手紙を書いた。

最終日の午後のプログラムで、その手紙をみんなの前で読みつつ一人一人と握手をして手渡した。
私の涙腺は異常なほど決壊した。
体の中に、涙という液体がこれほどまでに多くあったのかというくらい泣いた。
こんな純粋に泣けるのは高校生の時くらいしか記憶にない。

受講生も全員が泣いていた。
会場内はオッサンの涙で大洪水だった。

プロの歌手は泣いてはいけないと言う。
聴いている人を歌で泣かせるのが仕事であるから、自分が泣いてしまってはいけないと言う。

5年前の私はまだまだ素人だった。
今では受講生とのどんな辛い別れでも泣く事はなくなった。

ありがとうございます、感謝。5年前の未熟だった講師スキルを思い出せた事。
ありがとうございます、感謝。今では元気に現場復帰されて活躍されているだろう28人のオッサン達。
ありがとうございます、感謝。プロなら泣かずに頑張れ橋下っちゃん

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