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講演の時にいつも感じるのが先発ピッチャーの覚悟だ。 研修はペースを乱しても、それを立て直す時間がグループワークなどをして頂いてる間に作れるから助かるのだが、講演は始まってしまえばもう逃げられない。自分一人の孤独なマウンドだ。 ピッチャーの投球テンポは日によって違うように、私たち芸人の喋くりのテンポも日によって全く違う。 いい感じでポンポン投げる投球テンポは、守備に付いている野手のリズムを高め、次の回の攻撃に好影響を与える。 いい感じでグイグイ喋る言葉のテンポは、聴衆が知らず知らずのうちに演じ手に惹きつけられていき会場に一体感が出来上がる。 ピッチャーの腕の振りの良さは日によって違うように、私たち芸人の話材の展開も滑舌の良さも日によって全く違う。 いい感じでブンブン腕を振って投げ込んでくる球は、打者の手元でグイッと伸びて三振が取れる。 いい感じで前半の話にフリを設定し、どこに結論が来るのかなぁと引っ張って待ちくたびれたところで後半の話にオチをピタッと持って来れた時は会場がドッと沸く。 まことにピッチャーの投球術と芸人の講演術は似ているのだなぁ〜。 有り難う御座居ます、感謝。野球を観るたび、自らの話芸の微調整が可能になる事。 有り難う御座居ます、感謝。野球を観るたび、何の保証も無い中で己の肉体だけを信じて生きていく覚悟が定まる事。 有り難う御座居ます、感謝。野球を観るたび、第二の人生を心配するより目の前のゲームに集中しているヤツがいい仕事をするという真理に気付ける事。 |
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