熱血研修講師〜浦上俊司の『感謝ブログ』

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help RSS 『相手の鏡になりて気づきを促す』

<<   作成日時 : 2005/09/01 18:47   >>

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感謝道を本格的に始めて3年になる。感謝道を知ったのは9年前だが、当時は‘ありがとう’を言うだけで何ができる!?と、その効能を信じることができず、その場限りの適当な‘ありがとう’を口先だけで言う程度だった。

しかし、平成15年あたりから真剣に歩み始めたおかげか、最近シンクロニシティ(共時性)が身の回りで頻繁に起こったり、初めて行った土地でデジャブ(既視感)をリアルに感じたりする。

危険予知に対する感性も鋭くなっているようで、新幹線の隣に座る人が(男か女かとか、年齢がいくつ位とか、容姿とか)あらかじめ、なんとなく分かったりすると言うサプライズを自分で味わい、気味悪くなる時がある。

座った瞬間に嫌な感じがした。

二人がけの窓際のシートに座る私の隣、つまり通路側のシートには誰もまだ座っていない。
しかし嫌な気がした。

数分後、事前になんとなく見えていたとおりの人が来て座った。
大当たりだ。
来た〜〜〜〜ッ!!!私の最も嫌いな不潔オヤジ登場。

朝だったので、以前に記した“一人酒盛りアンドいびきゲップ付きオヤジ”とは別種だ。
しかし、甲乙つけがたいほど、コイツも汚らしい。めったに生息しない。珍種だ。

酒は飲まないが、“鼻くそほじりアンド丸めて飛ばしオヤジ”なのだ。

座るなり、かなり濃いめの指毛を植樹した節くれだった太い指が第二関節までズッポリ入る。
グリグリねじ回し、口をだらしなく開け、目を天井に向けて鼻くそと格闘、真剣バトルのゴングが鳴った。

やれやれ又このタイプかぁ・・・と呆れているとシュポンッ!という妙な音と共に取れた。鼻くそが。

次に丸めた。

う〜〜ん、横目で観察するとよく煉っている。
コネコネコネコネいい煉りだ。こしが出るだろう。

そして・・・。

そしてじゃ〜〜ッ!

ピーンッと人差し指と親指で弾いて飛ばしよったぁぁ〜〜ッ!!

前のシートの背に命中。
ストライークッ!いいストレートですね〜、伸びがあって球にキレがありますね〜〜・・・って言うてる場合かッッちゅーねん!!!

き、き、き、汚いんじゃぁぁ〜〜〜〜〜〜ッ!!

次に続くは、鼻毛抜き攻撃。

歯をむき出しにして、人差し指と親指で鼻毛を挟んで抜こうと頑張っているが滑って抜けないらしい(先ほどの煉りが災いしたか。指先が脂ギッシュになっているため滑る滑る)。

何度も何度も、歯をむき出しにしてチャレンジしている。
う〜〜ん、勇敢だ。頼もしい。しつこい。

何回かの飽くなきチャレンジの末、抜けたッ!やっと抜けたッ!太い鼻毛が。
やはり諦めない事が成果を呼ぶ。人間ねばりが大切だ。

横目で観察すると、オヤジは涙を流していやがる。よほど痛かったのか、それとも自らのチャレンジが実った喜びの涙なのか。おめでとう!おめでとう!不潔オヤジ!

しかし、それで完結しないのだ。

結論から言うと、新大阪から名古屋までの一時間、ほじりっぱなしだったのだ。(他にすることないんかえッ!・・・といいつつ私も横目で観察し続けちゃった)

彼に‘公共の乗り物のシートを汚してはいけないよ’との気づきを与えるにはどんな方法があるのだろう?

「すいませーん、鼻くそほじくるのやめて頂けますかー」はいかんいかん。
「すいませーん、なかなかいいトビですねー。距離といいコントロールといい。」もいかんいかん。

そうだッ!

コイツには自分の姿を写す鏡を見せてやろう!それが一番の気づきになるに違いない。

私は半身になり、オヤジの方へ身体を向け、自らの指を第一関節まで突っ込んだ。

突っ込んだ状態で反転してオヤジの顔を見た。

目が合った。
しばらく見つめ合った。
妙〜な空気が漂った。

私は、ほじくった自分の鼻くそをポケットティッシュに包み、デッキのゴミ箱に捨てに行くべく席を立ち、オヤジの前を横切った。

シートに帰ってきてからオヤジは一切ほじくらなくなった。東京までの残り一時間半、スヤスヤと眠ってくれた(いい子だ、いい子だ)。
私が無言の行動で示したマナーが効を奏したようだ。

格闘技に間合いがあるように、人には以心伝心がある。
このオヤジとは2時間半、一言も言葉は交わさなかったが、微妙な空気による会話ができた。

ありがとうございます、感謝。言葉以外の何かが伝わる人間の感性。
ありがとうございます、感謝。本当の気づきは言葉ではなく行動で促せると学べたこと。
ありがとうございます、感謝。私は一人きりの時しか決して鼻くそをほじくらないと決心できたこと。

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