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公園の前を通りかかった時、仲睦まじく身体を寄せ合う二羽の鳩を見た。チュッチュッ、チュッチュッとくちばしで軽く突つき合いながら、じゃているかのような微笑ましい光景にしばらく心を奪われた。 しかしよく見ると一羽の動きから違和感を感じる。少し近寄ってみた。こんな時なぜ人間は‘大丈夫だよ〜、恐くないよ〜、可愛いね〜’と語りかけながら近づくんだろう?私もご多分に洩れずそうした。不自然な笑顔を伴って。 近寄ってみて驚いた。一羽の足が片方ない。なんと表現したらよいのか、明らかに鋭利な刃物でチョン切られたような具合なのだ。 私は見てはいけないものを見た気がした。と同時に見えざる犯人に強い憤りを感じた!もし目の前に加害者がいたらと思うと「われ〜〜っ!同じ目に合わしたろか〜〜っ!鼻から手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタいわしたろかぁ〜〜っ!頭カチ割って脳みそストローでチューチュー吸うたろかぁ〜〜っ!大阪湾に沈めてコンクリート詰めじゃぁぁ〜〜っ!」とひとりエキサイトした。 ふと鳩と目が合った。クリクリとした円らな瞳で私をまっすぐに見る。 彼の足元に視線を落とす。 足が生えていた。ハァ〜???…。 鳩って鶴のように片足を折り畳んで身体の中に一瞬しまい込む時があるのか!そうだったのか!(新発見!) いやぁ、鳥類の生態についての勉強になった。 しかしそれ以上に感謝の気付きがあったのは、鳩が片足で(実際には私がそう思い込んで)頑張って生きている姿から、‘五体満足のお前はもっともっと頑張れよ!’とエールを送ってもらった気がした事なのだ。 今こうしている間にも、まさに命を閉じようとしている人もいる。 生きたくても生きていけない事情を抱えた人もいる。 人生の試練に絶望を感じている人もいる。 そう考えた時、もっともっと人様のお役に立てる自分を作っていきたいと勇気が湧いた。 そして私の視界の端に、公園の前のアスファルトの割れ目からたくましく伸びている雑草が映った。 ありがとうございます、感謝。気付きをくれた二羽の鳩。 ありがとうございます、感謝。前向きな自分の勘違い。 ありがとうございます、感謝。どんな困難にも力強く立ち向かうアスファルトの雑草。 |
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